読み聞かせ

絵本の感想って聞いちゃだめ?3秒でできる読み聞かせの綺麗な終わり方

絵本の感想って聞いちゃだめ?3秒でできる読み聞かせの綺麗な終わり方

絵本の読み聞かせが終わった後、

子どもにどう接していいのかわからない!

と感じたことはありませんか?

「絵本の感想を聞いちゃダメ」と聞いたことがあるけど、
じゃあどうすればいいの?

というあなたが読後にするべきことは

よたろう

「子どもに絵本の余韻を残すこと」です!

余韻を残す具体的な方法は、

絵本を読み終わった後に「3秒間、何もしない時間」を作ることです。

この3秒が読後の印象を変えます。

  • 読後に余韻が残ると、絵本の内容をより深く吸収できます
  • 絵本の内容を深く吸収できれば、子どもは絵本をもっと好きになります

私、よたろうは5年以上毎日、子どもに読み聞かせを続けています。
日々の読み聞かせはTwitterに載せているのでよければ遊びに来てください!

「子どもに絵本の余韻を残す」

これは実際に私が子どもに絵本を読み聞かせる中で見つけた方法です。
読後にちょっと工夫するだけで大きな効果が期待ができるのでやらない手はありません!

今日からさっそく「何もしない時間」をつくって絵本を味わい尽くしましょう!

絵本を読み終わったらどうするの?

絵本を読み終わったらどうするの?

前提として読み聞かせに正解はありません。
絵本を読む目的によっても答えは変わってくるでしょう。

私が絵本の読み聞かせで大切にしているのは「子どもが物語を楽しむこと」

子どもに絵本を存分に楽しんでもらうために、
絵本を読み終わった後は「何もしない」ようにしています。

絵本の余韻を残す

絵本の読み終わりで大切なのは「子どもに絵本の余韻を残すこと」です。

具体的には「読み聞かせが終わり、絵本を閉じた後に3秒ほど何もせずに静止すること」です。

この何もしない3秒間によって「間」が生まれます。

映画を見た後に、心打たれて椅子から立てなくなった経験はありませんか?

物語の終わりは様々な感情が心の中を満たしています。

  • 感動
  • 衝撃
  • 笑い
  • 悲しみ
  • 満足感
  • などなど

物語の世界から現実世界に戻ってくるには少し時間が欲しいんです。

映画なら物語の最後にエンドロールが流れます。

エンドロールは映画の世界に浸りながらも、少しづつ現実世界に戻ってくるのにちょど良い「間」になります。

絵本も映画と同じ物語です。
絵本の世界を楽しんですぐに

  • 「じゃ、お風呂入ろうか!」
  • 「さ!寝るよ!」

これでは物語の余韻が楽しめません。

絵本の余韻をしっかり味わえるように読後は子どもに何も話しかけない3秒間を作ります。

時間にしたら一瞬かもしれません。
でも、この一瞬が大切です。

個人差こそあれど子どもは飽きっぽいものです。
絵本を読み終われば興味はすぐ次へと向いてしまいがちです。

意図的に余韻を感じられる時間を作ることで、絵本を最後まで楽しんでもらう作戦です。

子どもの余韻を邪魔しない

絵本の感想は人によってそれぞれ違います。
桃太郎を読み終わった後に

  • 平和になって良かった
  • たくさんの宝が手に入って良かった
  • おじいさんたちにまた会えて良かった

という感想を持つ人もいれば

  • 退治された鬼たちの子どもはどうなるんだろう?
  • 鬼退治をする共通目的がなくなった猿たちはどうなるんだろう?
  • 桃が流れてきた理由は解明されないの?

こんな感想を持つ人もいます。
どんな感想を持つかは絵本を読んだ人の自由です。

例えば「100万回生きたねこ」

有名な絵本ですが、大人と子どもでは読後の感想が全く違います。
大人は、

  • 感動するな
  • いいお話だな
  • ハッピーエンド

こう思う人が多いです。

子どもは「猫が死んでしまってかわいそう」という感想を持つ子が多いようです。
私の娘もそうでした。

どちらの感想が良い悪いということではありません。
子どもの純粋な感想、感覚を大切にしたいというお話です。

例えば、「100万回生きたねこ」を初めて子どもに読んだとき、
「ねこは幸せになったね」と両親が言います。

子どもは読後に全く違う感想を持っています。
ところが、自分の大好きな両親が「こう思った」ということを知ると
無意識に自分の感想を修正してしまう場合があります。

大人にそんなつもりはなくても、大人の感想が子どもの自由な発想や感想を潰してしまいかねません。

子どもの感想を守るためにも、絵本を読み終わったら話しかけずに余韻を残すことは重要です。

絵本の感想を聞きたい

絵本の感想を聞きたい

読み終わって3秒の間をとったら感想を聞いていいの?

自分が読み聞かせた絵本が子どもにどう響いたのか気になる気持ちはよくわかります。

  • 面白かった?
  • どう思った?

こんな風に感想を聞きたくなる気持ちはよくわかります。
私も毎回そう思います。

でも、そこはグッと我慢。
…できずに聞くこともあります(笑)

大人から子どもに感想を聞かない

大人から子どもに感想を聞かない方が良い理由は2つです。

  • 余韻の邪魔になる
  • 義務的になる

余韻の邪魔になる

読後、子どもはたくさんの感情を抱えながら絵本の余韻を楽しんでいます。
言語化できない感情を心の中で育てているイメージです。

こんなときに

おもしろかったー?

という質問をすると

  • 面白かった
  • 面白くなかった

この単純な2択の感想になってしまいかねません。
これでは余韻を楽しんでいる子どもにプラスとは思えませんね。

義務的になる

もう一つの理由は感想を言うことが義務的になると言うことです。
読み聞かせはクイズやお勉強ではありません。
少なくとも私は純粋に絵本を楽しんでほしいと思っています。

毎回のように大人が子どもに感想を求めると子どもは絵本を楽しみにくくなります。
「絵本を読み終わったら感想を言う」というのが習慣化してしまうと子どものプレッシャーになります。

子どもは大人をよく見ています。

子どもは、大人が喜んでくれたり驚いてくれたりするリアクションを求めるようになります。

少なからず「大人が喜ぶ感想」を言うように絵本の感想を修正してしまいます。

子どもからしたら
「読み聞かせが終わったら感想を言わないといけない」
と思うと、手放しで絵本を楽しめませんよね。

子どもから感想を言ってくれるのを待つ

それじゃ子どもの感想を聞くことはできないの?

それは違います。

「大人から」子どもに感想を聞くのはオススメしないというお話です。

「子どもから」感想を話してくれたときは存分に子どもの感想を聞きましょう!

子どもが自分から絵本の感想を話してくれたときは感情が溢れてきたときです。

子どもの話をしっかりと受け止めてコミュニケーションを取りましょう。
子どもの感想をしっかり聞いた後なら、大人の感想を言うのもアリだと思います。

子どもの感想を尊重しつつ、
「〇〇ちゃんはそう思ったんだー、パパは〇〇って思ったよー」

これならちゃんとキャッチボールになりますね!

兄弟がいる場合は兄弟同士で感想を言い合うのもオススメです。
そんな姿は楽しいし可愛らしいですよね。

子どもの表情を見る

子どもが自分から感想を言ってくれるときばかりではありません。
そんなときは、読み聞かせ中の子どもの表情に注目してみましょう。

直接感想を聞かなくても、子どもの表情から絵本の印象をある程度読み取ることができます。
笑顔や怖がってる表情はわかりやすいですよね。

そうかと思えば、真顔で聞いていた絵本。
「面白くなかったかな?」と思いながら読み切りました。

後日、

子ども

あの絵本面白かったねー

と突然言われたことがありました。
自分の頭の中で物語を整理していたのかな?

表情だけで絵本の的確な感想を知ることはできません。
でも、子どもの気持ちのヒントくらいはもらえるはずです。

子どもの表情ばかり気にして読み聞かせをするのはオススメしませんが参考程度に子どもの表情にも注目してみましょう!

読み聞かせは子どもの楽しみのため

読み聞かせは子どもの楽しみのため

読み聞かせが終わったらするべきことはこの3つです。

  • 3秒間何もせずに物語の余韻を残す
  • 子どもの余韻の時間を邪魔しない
  • 大人から子どもに感想を聞かない

たったこれだけのことで読後の印象が大きく変わります。

絵本の感想は大人から聞かずに子どもが話してくれるのを待ちましょう。

子どもが自分から絵本の感想を話してくれたときは感情が溢れてきたときです。
そのときは子どもの話をしっかりと受け止めてコミュニケーションを取りましょう!

どれも簡単にできそうだけど意識していないとなかなかできません。
せっかくの読み聞かせ、最後まで丁寧に締めくくりたいですね。

今日の読み聞かせからさっそく試してみてください!
お子さんがますます絵本を好きになりますように!

よたろう