絵本の読み聞かせ中にBGMを流したい!雰囲気を良くしたり、気分転換に音楽を流そうと思うけどどうなの?
読み聞かせはどんな方法でも自由です!
「それじゃ答えになってないじゃん」
読み聞かせに決まりはありませんが読み聞かせを行う目的を考えるとBGMを流す目安がわかります。
何のために読み聞かせを行うの?
読み聞かせをする理由はさまざまですが、目的別に考えてみましょう!
こんな理由の方が多いのではないでしょうか?
想像力を高めるために絵本を読む
想像力を高めるための読み聞かせでBGMは必要ありません。
想像力が高まるのは、どんな時?
情報が足りないとき、人は足りない情報を補うために、想像力を働かせます。絵本は、映画やアニメに比べて情報量が少ないです。
- 絵本の文章
- 本の絵
- 読み手の声
絵本の読み聞かせで、聞き手が得られる情報はこの3つだけです。それ以外のことは、聞き手が想像力で補います。
「絵本」と「映画やアニメ」を比べて
映画やアニメは、情報が整理された作品です。目から映像の情報が入り、俳優や声優の演技によって、登場人物の心情が分かりやすく描かれます。
さらに、BGMや効果音などによって、その場の空気感や雰囲気が演出されます。絵本と比べ、映画やアニメは想像力を働かせる必要があまりありません。
「想像力を育てる」という点では、絵本の方が優秀と言えます
ちなみに児童書や小説は、絵本のような絵もなく、活字からの情報しかありません。
絵本の次のステップとして、児童書や小説はとても効果的です。
BGMがあるとどうなるの?
想像力を磨こうとしているときに入ってくる音楽は、聞き手にとって余分な情報になりかねません。余分な情報はできるだけ減らしてあげましょう。
想像力を高めるための読み聞かせで、BGMは必要ありません。
寝かしつけ前の読み聞かせ
お子さんの寝かしつけの導入として、絵本を読まれる方も多いと思います。寝かしつけ前にBGMを流すのはアリだと思います。
寝かしつけに相性が良いBGM
リラックスできる音楽は寝かしつけ前のBGMとして相性が良いです。例えば
- 睡眠導入音楽
- 歌詞のないクラシック音楽
- 雨音や焚き火などの環境音
こんなBGMがオススメです。
しかし、普段から読み聞かせにBGMを流していない子どもに、突然、読み聞かせ中にBGMを流すと「いつもと違う状態」になります。
それを避けるために「眠る前は音楽が流れる」という習慣を作ることが大切です。
「眠る前に音楽が流れること」が「いつもの状態」になってくると眠りやすくなります。
寝かしつけに相性が悪いBGM
子どもの心を興奮させ、眠りの妨げになるBGMは避けた方が良いでしょう。
- 歌ったり、踊ったりしたくなる音楽
- 子どもが盛り上がるような激しい音楽
実際にやってみて
私も「読み聞かせのときに音楽を流して、そのまま寝かしつけをする」この習慣をしていたことがあります。
確かに一定の効果はあるのですが「無音の方がすぐに寝付く」ということに気づいてからは、読み聞かせのときに音楽を流すことはやめました。
あくまで我が家の場合です。
楽しい時間を過ごすために絵本を読む
絵本を読む目的は「楽しいから」
ここに落ち着く方も多いと思います。広い意味で、絵本も数あるオモチャのひとつです。絵本というオモチャで思いっきり遊ぶために工夫をしてみましょう。
BGMをきっかけに盛り上がる
BGMを大人が選んでも良いですが、子どもと一緒に音楽を選ぶと楽しみが広がります。
楽しい曲はこの絵本に合いそうだね
この絵本は悲しいお話だから寂しい音楽の方が良いかも
音楽は思い出になる
子どもの頃に聞いた音楽って意外と覚えていませんか?
私は子どもの頃に、家族と車で出かけるときに流れていた音楽を覚えています。当時、曲名はわからなかったのですが、大きくなってからサザンオールスターズの曲だったことを知りました。その影響で私もサザンのファンになりました。
子どもは、いつか読み聞かせを必要としなくなります。自分で本を読むようになり、反抗期もやってくるでしょう。
読み聞かせから離れて何年もたった時、読み聞かせ中に聞いていた音楽が流れたとします。
そんな記憶が蘇るかもしれません。
両親としても一生残したい大切な記憶ですよね。
そんな記憶が、音楽をきっかけに思い出されるかもしれません。ちょっと素敵ですね。
目的に合わせてBGMと付き合おう!
読み聞かせの目的別でBGMについて考えてみました。
- 絵本の魅力は情報が少ないこと
- BGMは想像力の妨げになるのでNG
- 穏やかな音楽がオススメ
- 子どもとの相性があるので試してみよう
- 音楽を選ぶところから楽しんで
- 素敵な思い出づくりを
絵本の読み方は自由です。それでもBGMを流すか迷った時は、絵本を読む目的を考えてみると答えが見つかると思います。
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