- ノラネコぐんだん
- 11ぴきのねこ
- そらまめくん
- バムとケロ…などなど
絵本には、シリーズで展開している作品がたくさんあります。
これ読んでー!
と、子どもが持ってきた絵本がシリーズ物の途中の絵本。
こんな絵本を読むときに「順番通りに読まなくても良いの?」と疑問に思ったことはありませんか?
想像通りだったかもしれませんが、ちゃんと理由があるんですよ。
物語を深く味わおうとすると、シリーズ絵本は順番通りに読んだ方が良い場合もあります。
でも、それ以上に大切なのは「タイミングを逃さないこと」
絵本との出会いは一期一会です。
その絵本を見たいと思ったということは、その絵本に興味を持ったということ。
タイミングを逃すと、その絵本を読むことは2度とないかもしれません。
「興味を持ったときに、すぐに読む」これが一番大切です!
私、よたろうは3児の父。
7年以上毎日、子どもに読み聞かせを続けています。
絵本の感想は毎日X (旧Twitter)に残しています!
そんな私がシリーズ絵本を途中から読んでも良い理由を解説します。
シリーズ絵本を途中から読むデメリット

まず、シリーズ絵本を途中から読むデメリットってなんでしょうか?
たとえば…
- 知らないキャラクターが出てくる
- キャラクターの相関性がわからない
- ストーリーの背景や流れがわからない
- 世界観がわからない
パッと浮かぶのはこんなところでしょうか?
このデメリットがクリアできれば途中から読んでも問題なさそうですね。
全ての絵本ではありませんが、
ほとんどの絵本はこれらを心配する必要はありません。
なぜかというと、多くのシリーズ絵本は1冊ごとに物語が完結しているからです。
絵本は1冊ごとに物語が完結している
絵本はストーリー漫画や連ドラとは違います。
- 呪術廻戦
- 進撃の巨人
- 葬送のフリーレン
こんなゴリゴリのストーリー漫画を
「じゃあ11巻から読んで」といきなり渡されても「え?」ってなりますよね。
でも、
- こち亀
- サザエさん
- ドラえもん
こんな漫画だったらどうでしょう?
「まあ、途中からでもいいか」っていう人の方が多いと思いませんか?
深く味わうなら1話から読みたいけど、途中から見ても内容がわかる話。
シリーズ絵本はこのスタイルに近いので、途中から読んでも内容がわかります。
ノラネコぐんだんが
- 「カレー」を作る話
- 「アイス」を作る話
のび太が
- 「スモールライト」を使う話
- 「通りぬけフープ」を使う話
どちらの話も、どれから読んでも問題なさそうですよね。
物語を深く味わうなら1話から順番に見て
- のび太とドラえもんの出会い
- ドラえもんの誕生秘話
- スネ夫やジャイアンとの関係性
- デキ杉の家族構成
などなど知る必要があるかもしれません。
でも、絵本との出会いは一期一会です。
深掘りするよりも、子どもに興味を持ってもらうことが第一です。
絵本との出会いは一期一会

読んでー!
と、図書館で子どもが持ってきた絵本がシリーズ絵本の途中のお話。
「あ、1冊目から読もうか、あれ借りられてる?じゃあ予約をして、え?一週間後?じゃあAmazonで注文して…
もういいや、こっちの違う絵本読んで
こうなってしまっては子どもの最初のトキメキはもう戻りません!
絵本は気になったものから読みましょう!
子どもの興味は生ものです。興味を持ったらすぐに読みましょう。
さっきまで興味があったものでも、次の瞬間には興味を失っていることはよくあります。
絵本を途中から読むメリット

シリーズ絵本を途中から読むメリットには、どんなことがあるのでしょうか?
- 子どもの興味を優先できる
- 親子の会話が増える
- ストレスなく読める
- 読書量が増える
子どもの興味を優先できる
Youtubeで目を引いたサムネイルの動画を思わずクリックしたり、Instagramで流れてきたショート動画の関連動画を何分も見てしまったりした経験は誰にでもありますよね。
子どもも、絵本の表紙やタイトルに惹かれて「これが読みたい!」と思うのは普通のこと。
子どもの興味が新鮮なうちに1冊目を読むことが大切ですね。
迷うくらいなら、どんどん読めば良いのです。
最初の1冊がきっかけで、シリーズにハマって他の絵本にも手を伸ばしてもらえます。
親子の会話が増える
シリーズ絵本の途中のお話を読むことで「わからないこと」に出会うこともあります。
- キャラクター同士の関係性
- 絵本の世界観
- 細かな設定、などなど
一見、デメリットのように感じるかもしれませんが、違います。
「わからないこと」に出会ったら、親子の会話のチャンス!
「このキャラクターの過去が気になるね」
「これってこういうことなんじゃない?」など、親子で想像を膨らませる会話が生まれます。
Youtubeで見かける漫画や映画の考察動画的な楽しみ方ができますね。
会話の後に、シリーズを最初の巻から読み直して、キャラクターや物語への理解が深まると、親子でさらに新しい会話が生まれます。
ストレスなく読める
図書館の本を借りて読もうとしたら「シリーズ1冊目がない」ということはよくあります。
「最初から順番に読まなければならない」というプレッシャーがなければ、親も子どもも気楽に読めます。
時間が限られている忙しい日でも、手に取った1冊をすぐ楽しめるのは大きな利点です。
絵本の読み聞かせを日常的に続けるためにも「ストレスがない」というのは、とても大きなメリットです。
誰でもそうだと思いますが、ストレスの多いことは続きません。
読み聞かせは、楽しいものです。
ストレスを感じてまでやる必要はないと思います。
読書量が増える
何冊もあるシリーズ絵本を全て読むには、時間もお金もかかります。
まずは子どもが気になった作品から読めば、短時間で多くの作品に触れることができます。
絵本は量を読むことが目的ではありませんが、多くの作品に触れると、好きな作品に出会う可能性が増えます。
映画の予告や、漫画やアニメの良いシーンだけを切り抜いた動画などがきっかけで、作品を見た経験はありませんか?
最近で言うと私は、漫画「ザ・ファブル」の広告の数ページを読んで興味を持ち、あっという間にサイトに飛んで全巻読んでしまいました。
途中の話を読んで面白ければ、「他の話も読んでみたい!」という気持ちは自然に生まれます。
絵本も同じで、1冊目を読むハードルが低くなると、自然と次の絵本にも手が伸びやすくなります。
子どもが喜ぶことが一番大事

途中から読むのが気持ち悪い人へ
子どもの絵本との出会いを優先するのはわかったけど、
シリーズ絵本は「初めから読まないと気持ち悪い」という方もいるでしょう。
私もどちらかといえば、漫画やドラマは初めからから見ないと気持ち悪い派です。
でも、大丈夫。
「スターウォーズ」だって第1作目は「エピソード4」からです。
なんのために絵本の読み聞かせをしているか思い出してください
- 本に興味を持ってもらうため
- 子どもの視野を広げたい
- 目の前の子どもの笑顔が見たい
人によって読み聞かせの目的は違うけど、「子どもに喜んでもらいたい」というのは一緒ではないでしょうか?
どうしたら子どもが喜ぶか考えれば、「最初から読まないと、なんとなく気持ち悪い」は小さな問題です。
そう、大丈夫。
「ジョジョの奇妙な冒険」を3部から読むことを勧める人もいます。
せっかく子どもが興味を持った絵本。
人と絵本の出会いは一期一会です。
絵本との出会いを大切に、子どもと絵本の思い出を積み重ねましょう。
よたろう。