読み聞かせに電子書籍の絵本を利用したい!
普段から電子書籍を利用している人はもちろん、これから電子書籍を利用する人も電子書籍の絵本に興味はありませんか?電子書籍といえばこんなメリットがあります。
- 何冊も持ち歩ける
- 本の置き場所に困らない
- 周りが暗くても読める
- ネットで見つけた本をすぐ読める
絵本は大きさや形がバラバラなので管理するのが大変です。そんなとき、電子書籍の絵本ならスマホやタブレットひとつで大量の絵本をかさばらずに持ち運べるから魅力的!
絵本を端末にまとめてスッキリ片付いた部屋でスマートに読み聞かせをしている姿を想像してうっとり。
- 普段は「紙の絵本」しか読まないから電子書籍絵本の使い心地がわからない!
- 子どもへの読み聞かせに使って悪影響ってないの?
- 目が悪くなりそう
電子書籍絵本への疑問や不安点は数多くあると思います。実際の使い心地はどうなのでしょうか?
私、よたろうは4年以上毎日、子どもへ絵本の読み聞かせをしています。正直、読み聞かせはゴリゴリの「紙の絵本派」です。
そんな私も状況に応じて電子書籍絵本を利用しています。実際に電子書籍絵本を利用したメリット、デメリットを中心にオススメの電子書籍絵本との付き合い方を解説します!
電子書籍絵本のメリット
持ち運びやすくて場所を取らない
絵本はマンガや小説、ビジネス書などに比べて
- 形や大きさがバラバラ
- 大型の本が多い
- ページ数の割に分厚い
絵本は多くの書籍の中でも特にかさばる部類です。絵本をスマホやタブレット1つで何冊も持ち運べるのは大きなメリットですね。
気に入った絵本を次から次へと買っていると驚くほど増えていきます。絵本は整理して本棚に入れても形や大きさがが不揃いなので散らかって見えがち。
せっかく絵本棚を整頓しても、子どもがテキトーに絵本を本棚に戻すとあっという間に絵本棚がごちゃごちゃになってしまいます。
読みたいと思ったら待たずにすぐ読める
ネットサーフィンをしていて読みたい絵本を見つけたとき、ダウンロードをしてすぐに読めるのが電子書籍絵本です。
さっきまで興味津々だったのに少し時間がたったらもう興味なし。本屋さんに絵本を買いに行ったり、ネットで注文して届くのを待っている間に子どもの興味がなくなってしまっては大きな機会損失です。
絵本が汚れない
絵本を読むのは主にお子さんではないでしょうか。子どもが絵本を読むと何かと汚れがちです。
- 絵本を乱暴に扱って紙が折れてしまった
- 絵本を噛んで歯形がついてしまった
- きょうだいで絵本を取り合って破れてしまった
- ジュースをこぼして絵本にシミができてしまった
どこの家庭もこんなことよくありませんか?電子書籍絵本ならそんな心配もなくなります。
紙の絵本に比べて安く買える
通常、新品の紙の絵本を買うときに割引は行われません。
しかし、電子書籍絵本の場合は違います。ポイントがついたり、セールで安く買えたりすることがあります。
ちなみに、紙の絵本も楽天やAmazonなどのネット注文で購入するとポイントがつくので実店舗で買うよりもお得な場合が多いです。
子どものデジタル教育になる
電子書籍の絵本で読み聞かせをする場合、端末は両親が操作するのが理想的です。
子どもが端末の操作をすると
端末の操作に夢中になってしまうと、絵本に集中して物語を楽しめなくなってしまいます。ですので端末は両親が操作するようにしましょう。
とはいえ、子どもは必ずスマホやタブレットを触りたがります。必ずです。
そんな時は
- 両親の見ている前で操作する
- 使用する時間を決めて操作する
このようなルールを決めた上で端末に触らせてみましょう。子どもは順応が早いのであっという間にタブレットやスマホを使いこなしてしまいます。
子どもがある程度満足したら改めて読み聞かせを行いましょう。
電子書籍絵本のデメリットと対策方法
ブルーライトが悪影響
強い光を放つブルーライトを見続けると目の角膜や水晶体を透過して網膜にダメージを与え視力の低下に繋がる恐れがあります。
また、電子書籍で寝かしつけ前の読み聞かせをした場合、寝つきが悪くなったり、睡眠の質が落ちたりする可能性があると言われています。
ブルーライト問題の対策としては
- ブルーライトカットの端末を選ぶ
- 寝かしつけ前は紙の絵本を利用する
電子書籍の中にはブルーライトカットに対応した端末もあります。このような端末を選んだり、そもそも寝かしつけ前の読み聞かせは電子書籍絵本を使わない。寝かしつけ前は紙の絵本を利用することがオススメです。
画面が小さいと絵が小さくて見づらい
絵本の絵が大きいというのはそれだけで価値があります。
同じ映画でも映画館で見るのとカーナビの画面で見るのとでは受ける印象が変わりますよね?もちろん、印象が変わるのは画面の大きさの違いだけではないことはわかっていますが単純に画面が大きい方が迫力あります。
迫力の問題以外にも小さい画面で見た場合、こんな問題が発生します。
- 何が描いてあるのか分かりづらい
- 読み聞かせ中の発見が減る
子どもは思っている以上に絵本の絵を観察しています。
絵本を読んでいると「あ!」と子どもが何かを発見します。
絵本の隅に描かれた本編とは関係のないてんとう虫が気になったり、前のページにいた猫が次のページでは場所を移動していたり。
こんな些細な発見や変化も子どもにとっては大事件なのです。その発見で親子の会話や絵本の思い出が生まれます。こんなかけがえのない瞬間に立ち会うにはある程度の画面の大きさは必須です。
対策はシンプルです。画面の大きな端末で視聴しましょう!
携帯性が落ちるのが難点ですが、ミラーリング等をしてテレビにスマホの画面を映して視聴するのも一つの方法です。
五感への刺激が減る
同じ絵本を読んでも、紙の絵本と電子書籍絵本では、五感で感じる情報量が違います。
視覚
電子書籍絵本は画面の中に入っているので当然、立体感はありません。
立体感がないのでこのような仕掛け絵本の表現に限界があります。
- 穴の空いた絵本
- 飛び出す絵本
- ページをまたいで表現する絵本(わかりにくくてすみません)
今のところ、仕掛け絵本は「紙の絵本」に敵いません。
触覚
- ページをめくる感触、体験が減る味わえない
- 手先を使う機会が減る
- 読み聞かせの表現方法に制限ができる
子どもがページをめくる場合に限っての話ですが、ページをめくる感覚が味わえないのは電子書籍絵本のデメリットだと考えています。
大人にとっては簡単な動作ですが子どもにとっては「本のページをめくる」と言う動作自体が一つの体験です。手先を使う機会が減るのも少しもったいなく感じます。
大人が読み聞かせる場合、紙芝居のようにページを焦らしながらめくるというテクニック(?)があります。この方法は電子書籍絵本の場合はやりにくい、もしくはできません。表現方法が減るのは一つのデメリットです。
嗅覚
- 紙の絵本特有の匂がない
嗅覚に関しては、もはや言いがかりかフェチ的なものかもしれません(笑)
新品の絵本ってインクか紙かわかりませんが独特な匂いがしますよね?あれ、好きなんです。あの匂いを感じられないのは惜しいですね。
あと、特殊な絵本ですが絵本をこすると匂いの出るタイプの絵本もあります。これはさすがに電子書籍絵本では再現できないですね。
五感への刺激は電子書籍絵本では限界があります。残念ながらこのデメリットは受け入れましょう。
電子書籍絵本だけにこだわらず、紙の絵本も上手に使い分けましょう。
便利なものにはそれなりの代償があります。ここに書いたデメリットを「大したことないな」と思えるならその程度のデメリットです。
安心して電子書籍絵本を活用しましょう!
気軽に読めない
電子書籍絵本の入った端末の操作は大人の作業になると思います。そうなると子どもが「読みたい!」と思ったときに1人で読むことができません。
文字が読めない子どもが絵本を読みたい場合、
大人が読み聞かせをしないと結局読めないのでは?
と思うかもしれませんが、それはちょっと違います。
文字が読めないお子さんも、絵を見て絵本の世界を楽しむことは十分にできます。それこそ、「絵本の中の気に入った1ページを眺める」だけでも大きな意味があります。
全ての絵本を電子書籍で用意するのはやめましょう。
電子書籍絵本だけでなく、紙の絵本も用意しましょう。紙の絵本を子どもの手の届くところに置くと気軽に手を伸ばしてくれます。子どもが絵本に触れる機会が減らないように心がけましょう。
電子書籍に対応している絵本の種類が紙に比べて少ない
紙の絵本に比べれば電子書籍化している絵本は種類が少ないです。
これは絵本に限った話ではありません。小説やビジネス書も紙の本の方がまだまだ多いのが現状です。しかし、これらの本もどんどん電子書籍に対応しているので絵本も徐々に増えてくるはずです。
電子書籍化していない絵本は、紙の絵本を読みましょう。
電子書籍化するのを待っていると、子どもに絵本を読むタイミングを逃してしまいます。子どもの成長は絵本の電子書籍化を待ってくれません。
「読んであげたい」と思った絵本はそのタイミングで読める媒体のものから選びましょう。
電子書籍絵本の活用方法
- 普段の読み聞かせは紙の絵本
- 外出先では電子書籍絵本
私はこのスタイルがベストだと考えています。
冒頭でもお伝えした通り、「紙の絵本派」の私は「やっぱ紙の絵本が好きだなー」というのが正直な感想です。
でも、電子書籍絵本がダメ!というわけではありません!
「電子書籍絵本がイマイチ」というよりも「紙の絵本」のメリットが多すぎるのです。これまで説明した電子書籍のメリットも考え方によってはデメリットになりかねません。
例えば、
→絵本が見える所に並んでいると子どもが絵本を手に取りやすい
→汚れや紙の折れも子育ての思い出になる
→電子書籍絵本に限らず代用が効く
電子書籍絵本のひっくり返らない最大のメリットは「持ち運びやすい」これに尽きます。
これです。
しかし、私は寝かしつけ前の読み聞かせを主としているので持ち運びにあまりメリットを感じないんですね。
外出先での電子書籍絵本の利用
外では電子書籍がいいんだー!
スマホは画面小さいから画面の大きいタブレットを買おう!
普段からタブレットを利用している人が電子書籍絵本を試してみるのは大いにアリだと思います。
でも、電子書籍絵本のためだけにタブレットを買うのはちょっと勿体無いかも。そのお金で紙の絵本が何冊か買えますよ。
もし、購入するなら電子書籍専用の端末ではなくて動画の視聴などに使いまわせるタブレットがオススメです。
外出先での子どもの時間潰しが目的なら絵本以外にも方法はあります。
- YouTube
- Amazonプライム
- 子ども向けのアプリ利用
- 過去の写真の閲覧
これらにも使いまわせるタブレットを選んでおけば長く利用できます。
電子書籍に向いている絵本
電子書籍絵本を読むのは外出先が多いと思います。外出先で絵本を読みたいときって「子どもに静かにしていてほしいとき」と言うパターンが多いのではないでしょうか?
例えば
普通に読み聞かせをすると結局コソコソと声を出すことになりますよね。このタイミングでの絵本は声を出さずに楽しむことのできるタイプの絵本がオススメです。
文字のない絵本
そんなときにオススメなのが文字のない絵本です。
作中に文字がなく、絵本の絵だけを楽しむ絵本。想像力を働かせて絵本の内容に集中することができ、声を出さずに楽しむことができます。
探す系•間違い探し系の絵本
「ウォーリーを探せ」を代表とする何かを探す系の絵本や、間違い探し系の絵本。これらも静かに集中して絵本を楽しむにはオススメです。
お気に入りの絵本
子どものお気に入りの絵本。
子どもが集中して楽しんでくれるという意味でこれ以上の絵本はありません。紙の絵本を持っていたとしても、外出先に持って行くにはちょっとかさばる絵本。そんなときは電子書籍絵本の利用がオススメです。
外出用の絵本
外出先で絵本に集中してほしい場合「いつもの絵本」はちょっと弱いです。外出先には子どもが普段目にしないような興味を惹かれるものがたくさんあるはずです。
そこで、「外出先でしか読めない絵本」という位置付けの絵本をつくりましょう!外出先でしか読めないというプレミア感で子どもは絵本に集中してくれます。
ちなみに、この方法は絵本に限らず「おもちゃ」にも使えます。
普段遊んでいるおもちゃを外出先で登場させても、すぐに飽きてしまいますが「外出先でしか遊べないおもちゃ」を用意してあげると特別感があって長時間遊んでくれます。
外出先で静かにしてほしいと思ったときは試してください!
電子書籍絵本の注意点
よし、さっそく電子書籍絵本を買ってみようかな
あ、これ読みたい。あれ?この絵本は電子書籍になってないのか
それじゃこの絵本はやめて他の絵本を…
- 絵本を電子書籍で揃えたい!
- 読みたい絵本があった
- 電子書籍版の絵本がない
- じゃあ読むのはやめよう
この考え方で絵本を選ぶと
「紙の絵本しかない=読まない」
こんな考えになってしまう可能性があり、良い絵本との出会いを逃してしまいます。
絵本を選ぶときは
- 読みたい絵本があった!
- 紙の絵本も電子書籍版も両方ある
- 外出先で読むことも多そうだな
- んじゃ電子書籍版にしようかな
こんな流れで電子書籍絵本を検討しましょう。
電子書籍になっている絵本の中からだけで選ぶのは良い絵本との出会いをみすみす逃しているのと同じです。
電子書籍版がないからといって読まなかった絵本が子どもの心を動かす良い絵本かもしれません。
大切なのは「絵本を楽しむこと」
紙の絵本、電子書籍絵本にはそれぞれの良さがあります。双方のメリットを大きく得るには
- 日常の読み聞かせは「紙の絵本」
- 外出先で楽しむときは「電子書籍絵本」
これが多くの親子にマッチするスタイルかと思います。もちろん、絵本との付き合い方は人それぞれなので、このスタイルにこだわる必要はありません。
ここまで紙と電子の絵本の違いについて書いてきましたが、紙と電子で悩む前に忘れてはいけないことがあります。
大切なのは絵本の時間を子どもと楽しむことです。本質的には絵本が紙なのか電子なのかは大した問題ではありません。
1冊でも多く、少しでも長く子どもと触れ合う時間を大切に絵本を楽しみましょう。素敵な1冊に出会えますように。
よたろう