絵本の読み聞かせが終わったあと、どんなふうに子どもに声をかけていますか?
さあ、感想を言ってみよう!
と聞きたくなるかもしれません。
でも実はその前に、もっと大切にしたい「ひとこと」があります。
それが子どもを 「褒める」 こと。
私、よたろうは3児の父。
7年以上毎日、子どもに読み聞かせを続けています。
絵本の感想は毎日X (旧Twitter)に残しています!
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「褒める」ことで、絵本の時間が特別なものになる
子どもは、親に認めてもらうことで安心し、自分を肯定できるようになります。
たとえばこんな声かけ──
- 「最後までしっかり聞けたね」
- 「今日はすごく集中してたね」
- 「ページをめくるの上手だったね」
こうした褒めるひとことで、
子どもは「ぼく(わたし)ってちゃんと聞けるんだ」「絵本を楽しめるんだ」と感じられるようになるんです。
そう思えたらもう、絵本がますます大好きになりますよね。
「褒める」は、自己肯定感を育てる魔法の習慣
ちょっと我が家のエピソードを聞いてください!
うちでは、小学2年生の娘に、日常的にこんな声をかけています。
- 優しいね
- 負けず嫌いだね
- ピアノ頑張ってるね
- 何にでも挑戦してエラいね
ある日、学校で「自分のいいところ」を考えて書く授業がありました。
娘が書いた内容はこうでした↓
「やさしくて、負けず嫌い。何にでも挑戦する。ピアノがうまい。」
まさに、日ごろ声をかけていた内容そのもの!
これを利用して、読み聞かせの後に ひとこと褒める!
- よく聞いてたね
- 最後まで聞けたね
- すごい集中力だったね
こんな言葉を繰り返すことで
「自分はちゃんと聞ける子なんだ!」
「集中力が高いんだ!」
と、自信をもって育っていくんです。
やらない手はないですよね。
なにを褒めればいいの?
なんでもいいんです。
読み聞かせを最後まで聞いていられたなら「最後まで聞けて偉かったね。」
読み聞かせ中に、子どもが何かに気付いたなら
- 「ここに気づくなんてすごいね!」
- 「よく聞いてたから発見できたんだね!」
- 「すごーい!パパ(ママ)は気づかなかったよー」
他にもどんな些細なことでもいいんです。
- 「上手にページめくれたね。」
- 「ちゃんと座って聞けたねー!」
- 「このお話、大好きだねー」
とにかく、なんでもいいんです。
ささいなことでも、褒めれるところを探しましょう!
子どもの褒めるところを探すのも読み手の一つのテクニックです(笑)
どうしても褒めるところが見つからなければ無理に褒めなくてもOKです。
嘘を言っても仕方ないですし、子どもには何となく見破られます(笑)
でも実は…感想は“聞かない”方がいい理由
一方で、読み聞かせのあとにやってしまいがちなことがあります。
ついやりがちですが、実はこれ──あまりおすすめできません。
なぜかというと、読み終えた直後の子どもは、まだ物語の余韻の中にいるからです。
そこに「どこが面白かった?」「どう思った?」と聞いてしまうと……
- 感想を言うことが「義務」に感じてしまう
- 絵本を聞く時に「感想を求められるからちゃんと聞かなきゃ」と構えてしまう
- 感想を求められるのが嫌で、絵本自体を遠ざけるようになる
こうしたことが起きてしまうかもしれません。
絵本を読むのが義務や責任を感じるようになってしまっては、絵本を心から楽しめません。
感想は「子どもから話してくれたときだけ」OK!
とはいえ、感想を聞くことが「絶対ダメ!聞いちゃダメ!」ってわけではありません。
むしろ逆の場合もあります。
こんなときは、しっかり聞いてあげてください!
- 「へぇ〜!そう思ったんだね」
- 「なるほどー」
- 「よく聞いてたね〜」
- 「いいところに気がついたねー」
と、まずは、子どもの感想を素直に受け止めてあげてください。
自分の感想を肯定されると、それだけで子どもは安心します。
そのあとに、子どもがまだ絵本の話をしたそうなら、絵本の感想の話を少しずつ掘り下げてみましょう。
親の感想はちょっと注意!
そしてもうひとつ大切なこと。それは、
子どもが、感想を言わないからといって、親が感想をペラペラ話すのはちょっとNG!
親が「この場面が泣けたね〜」なんて言ってしまうと、
子どもの感性が引っ張られてしまうんです。
子どもがどこに感動するか、どこに心が動くか──
それは、子ども自身が決めること。
絵本の感動ポイントは、大人の解釈ではなく、子どもの心の中にあります。
読み聞かせのあとに必要なのは「褒めるひとこと」だけ

読み聞かせの時間を、もっと特別にするために──
ぜひ今日から、絵本を読み終えたあとに「褒めるひとこと」をかけてあげてください。
感想を無理に求める必要はありません。
親からの感想も、心の中にそっとしまっておきましょう。
- 「今日も最後まで聞けたね」
- 「にこにこで楽しそうだったね」
- 「ページをめくるのが上手だったね」
そのたったひとことが、
絵本の時間を「楽しかった思い出」に変えてくれます。
そしてそれは、
子どもの自己肯定感や、絵本への愛情へとつながっていくのです。
さっそく今日の読み聞かせからやってみましょう!
よたろう。